「東のアンコウ、西のフグ」と云われるように、冬の代表的な味覚であるアンコウ。今では、すっかり高級魚の感のあるアンコウであるが、越後・日本海・奴奈川姫の里の人々にとってはいたって馴染みの深い大衆魚で、古くから冬の郷土料理として、家庭の食卓に並んでいたものである。
そもそも、この地方は東西日本文化の混在地域でありさまざまな食文化が生活を彩る。七つの漁港で水揚げされる魚の種類も実に豊富。また、糸魚川沖は海洋深層水の取水適地としても注目されている。
北アルプスの2,000m級の山々が一気に深い海溝へとなだれ込む急峻な地形の海で、冬の日本海の荒波に揉まれながら「荒波あんこう」はたくましく育っているのである。 |